前回はスコアの計算の仕方のお話でした。今やコンピュータが自動的にスコアを計算してくれますが,頭の中でも計算できたらカッコいいですよね。もちろん,ボウリングの上達にも関係しますので,ボウリングを繰り返しながらスコアの仕組みを理解していきましょう。
さて,今回はボウリングのマナーのお話です。普段ボウリングを楽しんでいる中で,ボウリングのルールやマナーを知る機会ってなかなか少ないですよね。ほとんどの人が,誰かから教わったり,見よう見まねで投げたりして,覚えたのではないかと思います。中には,まったくマナーを知る機会がなくて,突然,知らない人に怒られたとか,従業員に注意されたなんて経験をした方もいるかもしれません。せっかくボウリングを楽しみにボウリング場に行って怒られたら,その場の雰囲気も悪くなるしカッコ悪いですよね。そこで,押さえておくべきマナーをご紹介していきます。
まず,とっても重要なのが,隣同士のレーンで同時に投げないということ。皆さんが投球しようとした時に,隣のレーンでボールを構えている人がいたら,その人がボールを投げきるまで待ってあげましょう。これが出来るだけで,熟練のボウラーや従業員の人から一目置かれます(たとえ「知ったかぶり」でも)。同時にボールを構えそうになるタイミングの時は,右側が優先というルールがあります。そのときでも,どちらからともなく,一言「どうぞ」と譲り合えたられたら言うことなしですね。逆に,隣のレーンを気にも留めずに,次から次へと投げていると,周りから「要注意人物」としてマークされてしまいます。ご注意を。
次に注意すべきは,靴です。ボールを構えるエリアは,一段高くなっていたり,ベンチのあるところと区分けされていたりしますが,「アプローチ」という名前がついています。このアプローチは土足厳禁で,マイシューズかレンタルシュールなどのボウリングシューズを履いていなければ,ここへ立ち入ってはいけません。というのも,このアプローチの「滑り具合」というのが実はとても大切で,ボウリング場でも毎日手入れされている繊細な部分なのです。この部分に,適度な(これがかなりシビアなんです)滑り具合がなければ,滑ったり,つんのめったりしてケガの原因となってしまいます。同じ理由で,このアプローチの上での飲食は禁止されています。アプローチを汚してしまうかもしれない要因がもう1つあります。それは,ファールライン(前回も出てきましたよね)から先に塗ってあるオイルです。ファールラインより先に入ってしまうと,靴の裏にオイルがついてしまって,戻ってくるときにアプローチに付いてしまうんです。ですので,ファールラインは超えないように気をつけましょう。また,これは「ファール」という反則でもあります。これが前回出てきた「F」という文字がでてくる要因です。こちらもご注意を。
「隣同士同時に投げない」ことと,「アプローチを汚さない」ことの2つをご紹介したところで,文章が長くなってしまいましたので,マナーの続きは次回にご紹介いたします。それまでに,この2つのマナーが自然とこなせるように注意してみてくださいね。次回も,マナーを2つほどご紹介する予定です